【対談】次世代へと繋ぐIT農業について_株式会社笑農和さま

株式会社笑農和 代表取締役 下村豪徳さまと、IT農業について対談させていただきました。

株式会社笑農和さまは、スマート農業、農業IoT開発、農作物販売ECを軸とする事業を展開しておられます。

 

笑農和 – 「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念に掲げ、富山県で農業コンサル事業を行っております。

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今回の対談ではスマート農業の取り組みに着目し、笑農和さまが開発された「paditch」のお話を伺いました。

paditchは、おいしいお米をつくるために必要な条件のうち、水位と水温を測定し、遠隔操作で水門を自動開閉できる水管理システムです。操作は手持ちのスマートフォンやタブレットで行い、豪雨や高温時などに危険を冒して作業をする必要がありません。

水稲作において一番作業時間が多く、品質と収穫に影響を及ぼす水管理。これををより効率的かつ安全に行うことを実現した点において、paditchは画期的な水管理システムと言えます。

おいしい米づくりには、水管理に加えて肥料、田植え時期、日射等が大切とされています。これらのデータを蓄積・活用できるようになれば、収穫量と品質を向上させることが可能になります。

農業従事者の高齢化や後継者不足が進む状況下で、スマート農業に求められることは、IT技術による農業の効率化、熟練農家のノウハウを次世代に伝えるためのデータの可視化であり、それは農業従事者の働き方の変革に繋がっていくはずです。

今後も農業用ドローンや農業データの蓄積サービスなどが増えていくと思います。しかしこうしたツールの展開が拡大すれば、スマート農業も自動的に拡大するのでしょうか。

農業従事者自身がITスキルや蓄積されたデータを読み解くスキルを身につけ、新たな栽培計画を立てて実行することが、スマート農業拡大の課題であると考えます。

そのために行政がどう取り組むか、どのような支援施策が必要か、どう連携していけるかなど、政策を考えるうえで貴重なお話を伺うことができました。笑農和代表の下村さまに心より感謝を申し上げます!